第14回バイオリン研究発表会

 

ごあいさつ

 

本日は酷暑の中ご来聴下さりありがとうございます。

現代はYouTubeなど便利なシステムが溢れていて、

いつでもどこでも、

簡単に音楽を聞くことができるようになりました。

 

でも音楽を演奏することは、相変わらず簡単ではありません。

趣味二ストとして

音楽が好きかどうかもわからないうちに始めることも多いバイオリンの場合、

譜読みも練習も子どもにとっては面倒なことだらけです。

 

弓でこするほうが弦を押さえるよりずっと簡単じゃん。

右利きだから、左手で弓を動かして右手で弦を押さえるよ。(…ちょっと違うよ!)

 

8分の6は4分の3に約分しないといけないよね。(それは算数の世界のおはなし)

 

そんな子どもたちがバイオリンを続けていると、ある時、転機が訪れます。

 

コンサートで聴いた曲がカッコよくて興奮した、

初めてオーケストラの中で弾いてとても楽しかった、

学校でバイオリンを弾いたら「すごい」と感心してくれたなど、

きっかけは様々ですが、

自分は音楽が好きだと気づいた瞬間です。

 

音楽に夢中になり、弾きたい曲ができると、練習も苦ではなくなります。

楽器がうまくなれば弾ける曲も増え、お気に入りの作曲家や演奏家もでき、

音楽を聴く感動も深くなり、

話の通じる友達もでき、…

音楽がその後の人生をずっと伴奏(走)してくれることでしょう。

 

とても素敵な事だと思いませんか。

 

本日の演奏者にも、最近音楽に目覚めた生徒が何人かいます。

この2年の人生経験と今の季節に負けない熱い思いをのせた、

音の表現を、聴いていただけることでしょう。